科目名 *離散数学Ⅱ
担当教員   相 利民     
対象学年   1年   クラス   [037]  
講義室   12109教室   開講学期   後期  
曜日・時限   水2   単位区分   必,選択  
授業形態     単位数   2  
準備事項    
備考    

講義概要/Class Outline

離散数学は情報科学を学ぶために必要な数学基礎である。情報数学と呼ぶこともある。離散数学Ⅱ;においては代数系を学ぶ。代数的な手法を中心として講述する。群論における半群や環や体の理論を講述する。最後にプール代数について概説する。これらの項目を限られた時間内に理解し、応用力をつけるためには実際に自分の手で演習問題を解くという作業が不可欠である。この科目では代数系の各項目についての講義と演習を行うことにより、代数系の内容をより深く理解させ、応用力を身につけさせる。  

講義計画 /Class Structure

内容
1 代数系、演算の性質
代数系、n項演算、閉じた演算、可換的、結合的、分配的
2 単位元、零元と逆元
右(左)単位元、右(左)零元、右(左)逆元
3 半群
半群、部分半群、モノイド
4 群と部分群
群、有限群、位数、無限群、部分群
5 可換群と巡回群
可換群(アーベル群)、巡回群、生成群
6 同型と準同型
同型、同型写像、準同型、準同型写像、合同関係、合同類
7 第1回小テストと復習
第1回?第6回の内容に関するテストを行い、必要に応じて復習を行う。
8
環、整域、零因子
9
体、同型、同型写像、準同型、準同型写像
10
束、結び、交わり、部分束、双対原理
11 分配束と相補束
分配束、最小元、最大元、補元、相補束
12 ブール代数
ブール束、補演算、ブール代数、ド・モルガンの法則、有限ブール代数
13 ブール関数
ブール表現、値の割当、同値、ブール関数、加法標準形、乗法標準形
14 第2回小テストと復習
第8回?第13回の内容に関するテストを行い、必要に応じて復習を行う。
 

学習・教育目標/Class Target 1.代数系の概念を理解している
2.半群と群の概念を理解している
3.同型と準同型の概念を理解している
4.ブール代数とブール関数の概念を理解している  
評価基準/GradingCriteria 秀:上記の項目について総合的に90%以上を満たす。/優:上記の項目について総合的に80%以上を満たす。/良:上記の項目について総合的に70%以上を満たす。/可:上記の項目について総合的に60%以上を満たす。  
評価方法/GradingMethod 定期試験60%、小テスト16%、毎回の演習課題24%を総合して評価する。  
受講上の注意/Class Rules できるだけ予習して、授業内容について必要なメモをとり、整理復習すること。  
受講制限/Prerequisit  
関連する科目/Related Class 離散数学(Ⅰ,Ⅲ-A,Ⅳ-A),情報理論・確率論,計算モデル論,データ構造とアルゴリズム(I,II),情報回路  
教科書/Text
著者名 牛島和夫 編著、相利民、朝廣雄一 共著  
著書名 離散数学  
出版社名 コロナ社  
ISBNコード 4-339-02715-4  
指定図書/Assigned Books
著者名 Seymour Lipshutz 著、成嶋弘監訳  
著書名 マグロウヒル大学演習 離散数学  
出版社名 オーム社  
ISBNコード 4-274-13005-3  
著者名 柴田正憲、浅田由良 著  
著書名 情報科学のための離散数学  
出版社名 コロナ社  
ISBNコード 4-339-02329-9  
参考文献/Bibliography
著者名 守屋悦朗 著  
著書名 コンピュータサイエンスのための離散数学  
>出版社名 サイエンス社  
ISBNコード 4-7819-0643-5